会計系コンサルティング会社とは
会計系コンサルティング会社とは、「会計系」とつくように会計に関わるコンサルティング会社で、多くは公認会計士・税理士が会計事務所に併設しているコンサルティング会社です。
会計系ではないコンサルティング会社というのもあって、棲み分け的には、例えばM&Aで例えるなら、コンサルティング会社は、事業の売買の直接的なコンサルティングをします。
一方、会計系のコンサルティング会社は、M&Aでの会計に関わる部分のコンサルティングが主要です。例えば、買収する会社の株価の算定や財務内容の査定などが主な業務になります。
会計系コンサルティング会社の主要な業務
会計系のコンサルティング業務というのは、どんなものがあるか、具体的を出すと以下のようなものです。
- IPOなどの上場支援
- M&Aや事業再編
- 決算業務支援
- 財務コンサルティング
- IPO支援
- IPOというのは株式会社が上場することを言います。会社が上場すると、
- M&A
- M&Aでの税務会計での具体的な業務は、基本的には買収する側での業務が主になります。買収企業をいくらで買うかといった株価の算定、買収する企業の財務状況はどうなのかの査定(財務デューデリジェンス)などがあります。
- 決算業務支援
- 親会社が上場企業の場合、持ち株割合によっては連結決算の対象となります。親会社の決算を確定するためには子会社の決算を早期に完了する必要が生じます。
子会社が中小企業で経理体制が整っていない場合、決算がスムーズに進まないことがあるので、経理業務の構築と決算を早期化する支援を行う業務です。
- 事業再生・財務コンサルティング
働くための必須スキル
会計系コンサルティング会社で働くために必要なスキルは、基礎的な会計と法人税の知識です。一般的な税務でも3年程度の業界経験があれば、身に付くスキルで最初は大丈夫です。
税理士の試験科目で例えるなら、財務諸表論、法人税法が科目合格していなくても、体系的にすべてが理解できるレベルになります。
転職のポイント
実際に転職するとなったら具体的にはどんな流れで進めるのか?転職媒体は何がいいのか?疑問はたくさん出てきますよね。
私の場合、最初に何も知らずに転職サイトでの求人探しから始めたうえ、なかなか決まらず、途中で適当に選んだ転職エージェントの担当者があまり動いてくれず、転職するまでに1年近くかかりました。
そんなことがないように、会計系コンサルティング会社に転職する際のポイントをお教えします。
ポイントは、
ポイント
- 会計専門の転職エージェントを利用する
- 転職エージェントは複数登録しておく
- 担当のエージェントに実務経験をしっかりアピールする
おすすめの転職エージェント
会計系コンサルティング会社に応募する際は、会計専門の転職エージェントがおすすめです。
そこで、認知度も高くおすすめの転職エージェントを3社ピックアップしました。
おすすめの転職エージェント
- ジャスネットキャリア
- MS-JAPAN
- ミツカル
ジャスネットキャリア
5,000社以上の取引実績で、会計、税務、経理・財務分野に精通したアドバイザーが在籍。
ジャスネットキャリアの公式サイトはこちら
MS-JAPAN
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働く際のメリット・デメリット
メリット
コンサル系会計事務所で働くメリットは以下になります。
- 税務会計のスキルが生かせる
- 仕事のおもしろみ、やりがいがある
- 給与水準が比較的高く、将来性もある
- ライバルが少なく転職が容易
- 税務会計のスキルが生かせる
- 会計系のコンサルティング業務は、会計の知識、税務とくに法人税の知識は必須なのでこれまでの知識と経験が生かせます。そのため元々、公認会計士や税理士を目指していた人たちが多くいるのも特色です。
- 仕事のおもしろみ、やりがいがある
- コンサルティング業務は、いろんな仕事があります。毎年同じような単調な仕事ではなく、また力量によって結果も変わってくる点では、面白くやりがいのある仕事です。
- 給与水準が高く、将来性がある
- 会計事務所であれば顧客が零細企業なのもあり、顧問料という安定はしているものの報酬的には低額なため、スタッフの給与水準は高くないです。
一方、コンサルティング業は報酬は高いです。それに比例してスタッフの給与も会計事務所の水準よりは高くなります。
- ライバルが少なく転職が容易
- 税務会計の仕事だと、会計事務所で働くのが一般的で、会計系コンサルティング業務は知名度が低いです。そのため求人に対する応募も少なく転職での採用のハードルはグッと低くなります。
デメリット
- 残業が多く忙しい
- 臨機応変な対応力が求められる
- 転職案件が常に一定数あるわけではない
- 残業が多く忙しい
- コンサルティング業は、単調な作業ではなく、調べたり状況によって作業が発生したりすることも多く、忙しいです。必然的に残業も多くなります。
- 臨機応変な対応力が求められる
- コンサルティングは、顧客の成果を最大にすることが仕事です。相手があり、しかも成果を求められるため、自分のアタマで考え解決するスキルが求められます。もちろん経験によって培われていくので大丈夫ですが、会計事務所の仕事のように自己完結するものが少ないので頭を切り替える必要があります。
- 転職案件が常に一定数あるわけではない
- 会計系コンサルティング会社が自体が会計事務所の数ほどはないので、転職案件自体が一定数あるとは限りません。いつでも応募しているわけではないので、常に求人案件にアンテナを張っておくことが大事です。