
会計事務所に転職すると決めたものの準備するには、「何から始めるか?」迷うところですよね。そこでこの記事では会計事務所に転職するための準備を4つのステップで解説します。
具体的なステップは次の4つです。
会計事務所転職の4ステップ
1.転職目的と将来像を考える
2.自己分析・キャリアの棚卸し
3.スケジュール確認
4.情報収集

会計事務所に5回の転職をし、3つの事務所で採用担当を経験した私の採用側の視点を交えて解説します。
転職目的と将来像

転職目的と将来像、これが会計事務所選びにも、応募の際に作る履歴書・職務経歴書の作成、面接の応対など、あらゆるところに影響してきます。
転職目的
スキルアップのため、収入アップのため、色々理由はありますが、本当の理由を自分の気持ちと向き合って出してみてください。転職目的は、履歴書・面接で必ず必要な項目なので、時間をかけて捻出しましょう。
また、より具体的に深掘りするのが重要です。
ありきたりな表現だと、採用担当者には響きません。あなたらしい言葉で表現しないと意味がありません。
将来像
将来像は、あなたの将来の姿、ここでは、税理士として独立して開業するのか?勤務税理士でやっていくのか?
業務としてやっていく分野はどうするのか?たとえば、相続に特化した税理士になるのか?一般的な法人の顧問業務を中心にやっていくのか?
ビジョンを固めておきましょう
- 独立開業か?勤務税理士か?
- 税理士として独立するなら、個人事務所での勤務は大きな財産になります。
独立してすぐは、全てを自分ですることになります。個人事務所は、人員の関係上、分業体制がとれず、仕事のすべてを個人が携わるので、あらゆる業務を経験します。
私の個人的経験では4つ目の転職先の事務所では立ち上げから、在籍したので、税理士紹介サイトの登録たホームページでの集客用の記事執筆など「集客」の部分も知ることができました。
- 業務分野の選択
- これから税理士業をやっていくうえで、どの分野を選びますか?もちろん、将来的に路線変更はあると思いますが、転職するこの際に一度、どの分野を目指すか確認しておきましょう。
自己分析・キャリアの棚卸し

会計事務所転職において、面接の前に行われる書類選考。ここをクリアするためには、しっかりとした履歴書・職務経歴書が欠かせません。
その上で大事になるのが自己分析・キャリアの棚卸しです。
自己分析
あなた自身の長所・短所を冷静に把握しましょう。自分で考えるだけでなく、友人などにアドバイスを求めるなどすると、客観的な側面を知ることができます。
また、短所を開示する際は、「長所によって補える」かどうかの観点でピックアップしましょう。短所がないのは不自然ですが、全てを包み隠さず挙げる必要はないので、長所で補えるもののみで十分です。
キャリアの棚卸し
会計事務所勤務の経験があれば、当然ですが、異業種でのキャリアも棚卸しましょう。特に営業・接客など、対人コミュニケーションが大事な職種での経験は重宝されるので、些細なことも漏らさずピックアップします。
スケジュール確認

転職活動をスムーズに進めるためには、どういったスケジュールで進めていくかが重要です。大まかな流れは以下の通りですので、しっかりスケジュールを立てていきましょう。
- ①転職の事前準備
- ②応募書類の作成
- ③求人への応募
- ④面接
- ⑤内定承諾・退職


準備から、内定・退職手続きまで概ね3ヶ月から半年ほどかかります。転職活動をスムーズに進めるには早めに準備する必要があります。
情報収集

転職活動で利用する媒体は、ハローワークを除くと、転職サイト、転職エージェント、スカウトサービスと3つの媒体があります。それぞれの特長をまとめてみました。
- 転職サイト
- 転職サイトは、自分で応募する求人を検索し、応募も自分でやる流れになります。自分のペースで転職活動を進めたい人には向いていますが、全て自分でやる必要があるので、時間と労力が必要になります。
- 転職エージェント
- 転職エージェントでは、まず転職エージェントに所属するキャリアコンサルタントと面接することからスタートします。その後はキャリアコンサルタントと一緒に転職活動を進めていきます。一人で転職活動をするのが不安な人には向いていますが、自分のペースで気軽にとはいかないので、そこがデメリットでもあります。
- スカウトサービス
- スカウトサービスとは、転職サイトに登録し、企業からのスカウトを待ちながら転職活動を進めるサービスです。スカウトサービスを利用すると自分の市場価値が把握できるので、一度試してみる価値は大いにあります。ただ、スカウトやオファーを待つという受け身的な側面があるため、他のサービスと併用するのがおすすめです。
まとめ
事前準備がおろそかになると、応募書類の作成や応募、面接対策など、あらゆる場面でつまずくことが出てきます。のちの手続きを効率よく進めるためにも、準備に時間を割いて綿密に行いましょう。
転職の事前準備ができたら、その後は、
応募書類の作成→応募→面接→内定→退職手続きと進んでいきます。各パートについて以下の記事でまとめていますので合わせてご一読ください。